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Personal Statement対応(33時間12分47秒)

Summary

  • Donald Aser, Graduate Admissions Essaysを参考にPersonal Statement(志望動機書)を作成
  • 合計時間は33時間12分47秒.最も時間をかけたのはPersonal Statement案の作成・修正(約12時間)
  • 2020年7月から2021年2月まで作業が発生.2020年10月および2021年1月が作業時間のピーク

概要

ジョージア工科大学のOMSCSへの出願には,1000 words以内のPersonal Statementを作成する必要がありました.

Please state why you wish to study in your chosen program at Georgia Tech. Your statement should describe your academic background, training, and professional experiences. You should also mention honors, memberships, and extracurricular activities. Be sure to discuss special areas of research or interest. Please be concise and specific in your response.

You can type or copy/paste your personal statement in the text box below. Please do not exceed 1000 words.

最初の数カ月は何をして良いかわからず,かつ本業も多忙を極めたため,精神的に辛い時期が続きました. 費した時間という観点ではTOEFLが圧倒的に重かったですが,精神的な負荷という観点ではPersonal Statementが最も重かったです.

しばらく暗黒期が続きましたが, Donald Aser, Graduate Admissions Essays, Fourth Edition: Write Your Way into the Graduate School of Your Choice(以下,参考書と呼びます)を読んだことで方針が定まりました.

以降の作業の流れはBackgroundとほぼ同様です:

  1. 日本語で下書き
  2. DeepLで機械翻訳
  3. grammarlyで修正
  4. 英語英文添削センターに添削を依頼
  5. 知人にレビューを依頼

唯一の違いは,知人4名にレビューを依頼し,客観的な意見を求めたことです. 最終的に下記のような構成のPersonal Statementを提出しました.

  1. イントロダクション&サマリー
    • コンピューターサイエンスのどの研究分野に興味があるか
    • 上記を学ぶ上で,OMSCSは最も優れた選択肢の一つである
  2. 大学院時代の研究内容
  3. 就職後の業務内容
  4. 現職の経験を経た気づき
    • 業務で気づいた課題
    • OMSCSでは,上記の課題を解決するために学習・研究したい
  5. OMSCSを選択する理由1
  6. OMSCSを選択する理由2
  7. OMSCS卒業後の予定
    • 博士課程に進学し,実務と研究の両面で上記の研究分野に精通したい

作業時間の分析

作業時間の推移

2020年7月2日に着手し,2021年2月18日に完了しました. 最初の3ヶ月ほどは何をするべきか全くわからず迷走しました. 実際に作業を着手したと言えるのは, Donald Aser, Graduate Admissions Essays, Fourth Edition: Write Your Way into the Graduate School of Your Choice を読み始めた2020年9月24日頃からです. これ以降,まとまった時間を確保して作業を進めました.

作業時間のピークは下記の理由に拠るものです:

  • 2020年10月3日:初めて腰を据えて参考書を読むことができた
  • 2021年1月1日:Personal Statementの下書きに本格的に着手

詳細は後述します.

作業時間の内訳

ジョージア工科大学について調査する(6時間53分53秒) では,Personal Statementを作成するために,出願先となるジョージア工科大学の論文や教職員について調査しました. 2020年7月から2021年1月まで断続的に作業が発生しました.

参考書を読む(11時間53分50秒) では, Donald Aser, Graduate Admissions Essays, Fourth Edition: Write Your Way into the Graduate School of Your Choice を読んでエッセイのイメージを掴みました. 2020年7月から作業に着手しましたが,腰を据えて読む時間を確保できたのは,2020年9月から2020年11月までの間です. メモを取りながら読み進めたため,合計作業時間が大きくなりました.

Personal Statementを作成する(12時間26分53秒) では,実際にPersonal Statementを作成し,英文添削会社や知人からのフィードバックを基に修正しました. 記録上2020年8月から着手しているように見えますが,実質的に作業に取り掛かったのは2020年12月から2021年2月までです.

英文添削を依頼する(0時間36分21秒) では, 英語英文添削センター に英文添削を依頼しました. 2021年1月に初稿の添削を依頼し,2021年2月に知人からレビューを受けて修正した第2稿の添削を依頼しました.

知人にレビューを依頼する(0時間41分18秒) では知人4名に添削済みの初稿のレビューを依頼しました. 2021年1月に依頼し,2021年2月にレビュー結果を受領しました.

出願用Webサイトに記入する(0時間40分32秒) では,添削済みのPersonal Statementを出願用のWebサイトに記入しました. 2021年2月にのみ作業が発生しました.

全体の流れをまとめると,下記のようになります.

  • 2020年7月:調査に着手するが,何をしてよいかわからず迷走
  • 2020年8月:参考書の読み込みに着手
  • 2020年11月:Personal Statementの作成に着手
  • 2021年1月:初稿を仕上げ,1回目の英文添削を依頼.添削結果に対して知人にレビューを依頼
  • 2021年2月:レビューを反映し,2回目の英文添削を依頼.添削結果を出願用Webサイトに記入

以下,それぞれの詳細を示します.

各作業の詳細

ジョージア工科大学について調査する(6時間53分53秒)

最初は何から手を付けたら良いか全く見当がつかず,かなり迷走しました. 2020年7月2日,特に深く考えずジョージア工科大学に所属する研究者の論文を検索し始めました. 2020年7月6日,全く手応えが無かったため,Udacityで公開されているOMSCSの講座を受講し始めたりもしました. TOEFLのListeningの勉強にもなるし,修了すればやる気をアピールすることができると踏んでの行動でした. しかし,この試みは長続きしませんでした.

しばらく暗黒期が続きましたが,後述する参考書を読み始めたことで方針が定まりました.

2020年9月23日,Personal Statementで言及できそうな教員がいないか,ジョージア工科大学のWebサイトを調査し始めました. これは参考書を読み始めた結果,出願先の具体的な教員名を記載することで志望動機に説得力が生まれると学んだためです.

2020年10月31日,引き続き参考書の読み込みは進めつつ,論文調査を開始しました. ただ闇雲に検索していた7月頃と違い,Personal Statementへの反映を視野に入れた戦略的な調査でした. 2020年11月3日まで集中して調査し,どうやら自分の書きたいPersonal Statementと合致する論文はすぐには見つからないと判断しました.

2020年11月8日から2020年12月7日まで,切り口を変えて,興味のある研究領域の教職員について網羅的な調査を始めました. 1ヶ月で全員分のWebサイトをチェックし,自分の着眼点が近い教員を2名見つけました. 運が良いことに,うち1名はOMSCSで授業を持っており,かつ授業の映像が公開されていたため,時間の許す限り視聴して予習しておきました(この事実はPersonal Statementにも記載しました). 後述しますが,この直後2020年12月10日からPersonal Statementの作成作業に着手しました.

Personal Statementをある程度書き進めた段階で,どうしても事前に聴講して(その実績を書いておきたかった)OMSCSの公開映像があったため,2021年1月4日に視聴しました.

Note

OMSCSの講義のいくつかはUdacityOMSCSのCurrent Coursesで公開されています.

参考書を読む(11時間53分50秒)

2020年7月19日から Donald Aser, Graduate Admissions Essays, Fourth Edition: Write Your Way into the Graduate School of Your Choice を読み始めました.

「Graduate Essay Amazon」で検索して上位に出てきたという理由だけで購入したのですが,期待以上に素晴らしい本でした. 詳細は割愛しますが,エッセイの書き方はもちろんのこと,大学院を選択する基準から米国における奨学金の仕組みまで,事細かに記載されています. 特に素晴らしいのが,トップスクールに合格した生徒のエッセイ50本が,解説付きで掲載されていることです. これらに(もちろん濃淡はありますが)目を通すことで,優れたエッセイとはどのようなものか,おぼろげながらイメージが掴めてきました.

Note

エッセイに直接関連するところだけ読めば主目的は達成できると思いますが,入学後にクラスメートと話が合わずに孤立すると悲しいので,一応全て目を通しておきました. 特に奨学金のくだりは面白かったです.

とは言え,気軽にパラパラ流し読みできる類の本ではないため,まとまった時間が取れず,もどかしい日々が続きました.

2020年9月24日から,ようやく腰を据えて参考書を読む時間を確保できるようになりました. そして2020年10月9日,自動車免許の更新のために会社を休んだ日,待ち時間中に3時間以上かけて本書を読み進めました. 免許センターではかなり浮いていましたが,この出来事をきっかけに本書を読むコツをつかめたような気がします. それ以降,2020年10月31日まで,少しずつ時間を見つけて本書を読み進めました.

参考書から得た学びの中で,実際に私がPersonal Statementを作成する際に気をつけた点は下記です.

  • 第一段落でキャッチーなイントロと,本文全体のサマリーを書く
  • 時系列順に書くと書きやすいし読みやすい
  • キャリアに一貫性がなくても良いが,大きな転換時には理由が必要
  • 誰もが納得する圧倒的な不幸でなければ,逆境自慢をすると逆効果
  • (複数校同時に出願することが普通なので)出願先を志望する理由を具体的に書く
    • 出願先の大学院の教授名を複数上げると良いと解説されていた

Note

ここには書ききれないほど,たくさんの学びがありました. 私には一切お金は入りませんが笑,一度購入して頂くことをお勧めします.

余談ですが,参考書に掲載されているエッセイは純粋に読み物として面白いです. 「学びたい」という気持ちを原動力に逆境から大逆転する,いわゆる少年漫画の主人公のような方が多く,とても勇気づけられました. 折を見て読み返したい,私にとって大切な本の一つになりました.

Personal Statementを作成する(12時間26分53秒)

Personal Statementの作成作業に着手したのは,参考書を読み終わって1ヶ月ほど経った2020年12月10日でした. 以降,下記の手順で作業を進めました.

  • Githubリポジトリの整理
  • 日本語で下書き(上記と並行)
  • DeepLおよびgrammarlyで英訳
  • 添削結果を受けて修正
  • 知人のコメントを受けて修正

Note

2020年8月2日,2020年10月8日に着手した形跡がありますが,非常に短い時間なので実質的には何もしていません.

まず,2020年12月10日から2021年1月1日頃までかけて,メインのGithubアカウント(kakeamiではありません)のリポジトリを整理しました. どうしても公開しておきたかったプロジェクトに関して関係者と調整が必要だったため,結構時間がかかってしまいました.

2020年12月26日から2021年1月13日まで,日本語で下書きを作成しました. 参考書を読んで得た学びを踏まえ,下記のように構成しました.

  1. イントロダクション&サマリー
    • コンピューターサイエンスのどの研究分野に興味があるか
    • 上記を学ぶ上で,OMSCSは最も優れた選択肢の一つである
  2. 大学院時代の研究内容
  3. 就職後の業務内容
  4. 現職の経験を経た気づき
    • 業務で気づいた課題
    • OMSCSでは,上記の課題を解決するために学習・研究したい
  5. OMSCSを選択する理由1
  6. OMSCSを選択する理由2
  7. OMSCS卒業後の予定
    • 博士課程に進学し,実務と研究の両面で上記の研究分野に精通したい

2,3,そして4は,Backgroundで作成したものを流用しました.

2021年1月13日から2021年1月14日まで,下記の流れで英語化しました.

2021年1月16日, 英語英文添削センター の添削結果を踏まえ内容を微修正しました. この後,知人4名にレビューを依頼しました.

2021年2月1日,知人からのレビュー結果を踏まえ,内容を更に微修正しました. 念には念を入れて,英語英文添削センターに部分添削を依頼しました.

英文添削を依頼する(0時間36分21秒)

合計2回,英語英文添削センターに添削を依頼しました.

2021年1月14日に1回目の添削を依頼しました. 添削者からいくつか質問があったため,微修正を加えた上,2021年1月18日までかけて回答しました. この後,知人4名にレビューを依頼しました.

2021年2月2日に,知人からのレビューを踏まえて修正したPersonal Statementに対して,2回目の添削を依頼しました. 翌日23日に結果を受領しました.

知人にレビューを依頼する(0時間41分18秒)

うまく記録されていませんが,2021年1月15日ごろから4名の知人にレビューの依頼を開始しました. 当時はまだ英文添削が終了していないので,簡単に話の振り出しだけ行いました.

2021年1月21日から,英語英文添削センターから1回目の添削結果を受領したあと,レビュー対象となるPersonal Statementを知人に送付しました. ざっくり2月初旬までにコメントを頂けるとありがたいと伝えた記憶があります.

2021年2月2日までに全てのレビューが揃いました. 自分では気づかない文章のクセやネガティブな表現に気づけました. 本当にありがとうございました

2021年2月10日と2021年2月18日に,知人にお礼としてスターバックスのeGiftを送付しました.

出願用Webサイトに記入する(0時間40分32秒)

2021年2月4日,2度目の英文添削が完了した翌日に出願用のWebサイトにPersonal Statementの内容を記入しました. 文字数制限に引っかかってしまったため,2021年2月6日まで試行錯誤しました.